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いろいろな考えが雑多にあるような状態は多い。その際、どのようにまとめたらよいか悩むものである。以前このコラム欄で、10名の執筆者によるバラバラな原稿を「円卓会議」という考えで一冊にまとめた例を取り上げたことがある。今回は、本づくりを例にして、多くの話題によるバラバラ感を無くすための別の工夫について考えてみた。
私が、ヘアサロン大野のウェブサイトに連載中の文章が五年分もたまったので、これらの文章を今一冊にまとめようとしている。毎月一回の掲載で、執筆時にはその時に考えたことを中心にして文章にまとめている。テーマはその時のものなので、単発型である。ところが、そのコラムを一冊にまとめるに当たっては、いろいろな方法が考えられる。
掲載日時順にまとめる方法ならば、ただ綴じるだけなので、まとめるのは簡単である。ところが、読者の立場に立つと、バラバラな印象となり、まとまりを欠く恐れ大である。個々にはまとまっていても、全体とすればまとまりがなくなるかもしれない。一般的に言えば、「個と全体の問題」が発生する。ではどのようにまとめたら、読者に親切なまとめ方になるだろうか。
執筆者として、いろいろな括り方を検討してみた。その結果、小中高の学校の授業科目のことが頭に浮かんだ。私たちが、世の中に出て必要となる基礎事項を効果的に学べるようにしたのが授業科目の体系である。私の随想は、働く人たちのために、何か考えるヒントになればよいなと考えて執筆している。したがって、学校の授業科目の体系を借用すれば、おおよそは整理できるのではないかと考えた。
発想に関する話題と、ビジネスに関する話題は主なねらいなので、多めになる。そこで、これらの話題は二つの独立した章にした。国語に関するものは、言語コミュニケーションとしてまとめる。算数と理科を合わせて、数理・工学・技術等として扱う。社会は、歴史、地理、社会現象全般などの文章として集める。音楽、図工ならびに体育は、芸術・スポーツを中心にした心技体に関する話題として位置付け構成した。
連載しているコラムの内容は、通常の視点を少し変えたものも多いので、正規の授業に位置付けるよりも、課外授業に位置付けた方が、執筆する立場からは気が楽である。そこで、次の立場を設定することにした。
「働く人たちのために、ものごとの見方、考え方、進め方のポイントについて、私が経験したこと、見聞きしたことを中心に提示し、仕事を進める上でのヒントにしてもらう。その結果、人々のものごとの見方、考え方、進め方が前向きになり、楽しい人生が送れるように役立てる。」
私の意図が読者に伝わり、効果があがれば成功。もしうまく伝わらなければ、私の随想をもっと工夫してより良いものに改善するよう努めることになる。さて結果はどうなるだろうか。間もなく本として刊行予定なので、乞うご期待といったところである。
(金安岩男 慶應義塾大学名誉教授)
